ケアレスミスが減らない理由
あなたがケアレスミスをするのはいつからでしょうか。
おそらく勉強を始めた小学1年生の頃からずっとではないでしょうか。
ケアレスミスをする度にこう思っていたはずです。
「次は気をつけよう」と。
学校の先生からも「気をつけなさい」、「注意しなさい」と言われ続けているのではないでしょうか。
そして今、ケアレスミスはなくなっているでしょうか。
きっとなくなっていないはずです。
ケアレスミスが減らないのは、対策方法が間違っているからです。
まず、ケアレスミスとはどういう意味でしょう。
ケアレスミスとはcareless(不注意)なミスのことです。
つまり、注意していれば犯さないミスを、注意力が欠如していることでやってしまうわけです。
「じゃあ注意しよう」と思って対策するわけですが、ここに大きな落とし穴があります。
人間は常に注意し続けることはできません。
これはあなたも心当たりがあるのではないでしょうか。
注意していないからミスをして、気づいた直後は注意するのでミスが減りますが、ふとした瞬間に注意が逸れてしまいまたミスをする。
「次は気をつけよう」では永遠にケアレスミスは減りません。
ケアレスミスの真の原因を見つける
上記のように、不注意な状態をなくすことはできません。
そのためケアレスミスを減らすには、その真の原因を見つけて対策をする必要があります。
真の原因とは、自分が作り出したその間違いを犯しやすい状況のことです。
ケアレスミスとは、その状況が注意不足によって顕在化しただけのことなのです。
これだけではピンとこないでしょうから、具体例をお話します。
あなたが計算ミスをしたとします。
これは解き方がわからなかったわけではなく、落ち着いて計算すれば解けるはずの問題です。
ではなぜミスをしたのでしょうか。
「不注意」はそのとおりなのですが、不注意によって何が起きたのでしょうか。
よくよく途中計算を見返してみると、どうやら1と7を見間違えたようです。
なぜ見間違えたのでしょうか。
それは、数字の書き方のクセで、急いで書くと1と7が似た形になってしまうせいでした。
「自分の1と7の字の書き方が似ている」
これが真の原因です。
これにより「1と7を見間違えやすい」という状況が生まれ、不注意だと「1と7を間違える」というミスを犯します。
これは 「次は気をつけよう」 という対策では見つけることができません。
「仕組み(システム)」の力
ではこの問題を解決するにはどうすればよいでしょうか。
当然「気をつける」では無意味なことはわかると思います。
こういったミスを減らすには「不注意なときでも間違えない仕組み」を作る必要があります。
先程の例の場合はどうなるでしょうか。
「不注意だと1と7を間違える」という問題を解決するには「不注意でも1と7を間違えない」という状況に変える必要があります。
例えば余程のことがない限り1と8を見間違えることはないでしょう。
このミスをなくすには、「1と7の字がいつも明らかに違う」という状況にすればいいのです。
解決方法の一例としては、「7を書くときはいつも真ん中に横線を入れる」というルールを作ることです。
このルールを忘れさえしなければ「横線が入っていれば7、入っていなければ1」と見分けられます。
これならどれだけ不注意でも間違えません。
ケアレスミスを減らす手順
これまでの話をまとめると、以下のような手順でケアレスミスをなくすことができます。
- ケアレスミスの真の原因を見つける
- その原因を取り除き、不注意でも間違えない仕組みを作る
このようなプロセスを踏むことが、「ミスを減らす」という行動であり、「学習」です。
同じミスを何度も繰り返す人のことを人は「学習能力がない」と表現します。
あなたは学習能力がありますか?
