モチベーション

【やってはいけない】子どもの勉強のモチベーションを下げる5つの行動

【やってはいけない】子どもの勉強のモチベーションを下げる5つの行動

あなたは「どれだけ言っても子どもが勉強してくれない」と思っていませんか?

もしそうだとしたら、それは「言い方」に問題があるのかもしれません。

良かれと思っての言葉や行動が、逆に子どものモチベーションを下げている可能性があります。

この記事ではそんなやってしまいがちな逆効果な行動を5つ紹介します。

勝手に目標を決める

  • 無理やり勉強させる
  • 勝手に目標を決める

このようなことをしていませんか?

子どものためを思って言ったつもりでも、実は逆効果になっています。

年齢に関わらず、人間は「自分で自分の行動や決定をコントロールしたい」という欲求を持っています。

それがどんなに正しいことであったとしても、「自分で決めていない目標」にモチベーションは湧きません。

例えば、大人のあなたでも、

子どもに勉強を強要するのは逆効果です。無駄なので今すぐ止めなさい。

と言われるのと、

子どもに勉強を強要するのは逆効果です 。別の方法を試してみてはいかがでしょうか?

と言われるのでは、同じ意見でも後者の方が話を聞く気になるのではないでしょうか。

後者は情報を伝えはしますが、あくまで決定権をあなたに委ねているためです。

とはいえ、全て本人に決めてもらうと、結局勉強しないという選択をする可能性もあります。

そういった場合は、全てではないにしろ、可能な限り本人に決定権を譲りましょう。

  • 目標は親が決めるが、到達手段は複数の選択肢を用意して、その中から子どもが決める
  • 勉強をする約束はするが、いつやるかは本人が決める
  • どんな文房具を使って勉強をするか本人が決める

このように少しでも本人にコントロールしている実感を持ってもらえるようにしましょう。

報酬で釣る

  • テストでいい点を取ったらお小遣いを増やす
  • 勉強したらお菓子がもらえる

このような、報酬を与えることでモチベーションを上げようとされる方は多いのではないでしょうか。

実はこれは長期的には逆効果になります。

確かに、短期的にはモチベーションが上がります。

しかし、「楽しむためにやる」べき行動を「ご褒美をもらうためにやる」行動に変えてしまいます。

報酬をもらえるまでは続けますが、もらえなくなった途端にやめてしまいます。

短期的なモチベーションにはなりますが、長期的にはモチベーションを下げることになりかねません。

ただし、例外があります。

  • 事前に知らされていない
  • もらえるかわからない

という報酬に限ってはモチベーションを下げません。

悪い手本を見せる

人間の意識には表層に出てくる顕在意識と、心の奥底に潜む潜在意識があります。

この潜在意識の影響は実は大きく、本人は気づいていないが目標やモチベーションに大きな影響を受けていることがあります。

例えば、ある心理学の実験では、いくつかの単語を見せるだけで思考を誘導させることができると証明しています。

被験者に「贅沢」もしくは「倹約」のいずれかをイメージさせる言葉を見せたあとに、2種類の靴下を選ばせました。

その結果、「贅沢」をイメージさせられた被験者は高級ブランドのものを、「倹約」をイメージさせられた被験者は大衆ブランドのものを選ぶ確率が高まりました。

これを利用して、言葉で伝えるのではなく、潜在意識に働きかけてみてはいかがでしょう。

もしかしたら、子どもが勉強嫌いなのはどこかに悪い手本があるからなのかもしれません。

  • 親が楽しく勉強している姿を見せる
  • 勤勉さや勉強に関係するイメージを与えるものを見せる

このような方法を使えば、毎日怒鳴りつけなくても勝手に勉強を始めるようになるかもしれません。

他人と比べる

成績や勉強の進捗を他の誰かと比べていませんか?

目標には2種類のモチベーションが存在します。

「証明型」と「習得型」です。

証明型とは「他人に自分の能力を証明しよう」というモチベーションです。

証明型の動機を持っているとき、やることがうまくいっている場合はモチベーションが上がります。

自分が有能であるという証明になるからです。

しかし、うまくいかないときはその原因は自分に能力がないためだと考えます。

そのためちょっとしたことで諦めてしまいやすくなります。

習得型とは「自分の能力を伸ばそう」というモチベーションです。

習得型の動機を持っているとき、困難にぶつかってもすぐには諦めません。

なぜなら、できないことは織り込み済みで、それは能力を伸ばすチャンスだと考えるからです。

粘り強く取り組めるため、長期的には証明型より高いパフォーマンスを発揮することが多いです。

証明型が必ずしも悪いわけではありません。

しかし、勉強に限っていえば、現在の能力を証明することよりも新たな能力を手に入れることの方が重要です。

他人と比べられると、人は証明型の目標を持つ傾向があります。

「これからどれだけ成長するか」ではなく「いかに他人より良く見せるか」に意識が向いてしまうのです。

習得型にフォーカスを向けるには、取り組んでいる問題そのものや、本人の過去の成績と比較しましょう。

今回の成績はクラスで○番目だったね

今回の成績は前回よりも○点上がったね

エピソードを話さない

人間は理性ではなく感情で動く生き物です。

「勉強をしなければならない理由」ではなくエピソードを話してみてはいかがでしょう。

たくさん勉強して成功した人のエピソード、もしくは勉強しなくて失敗した人のエピソードがよいでしょう。

以下は習得型のエピソードの一例です。

アルフレッド・アドラーは一八七〇年二月七日、オーストリアのウィーンで生まれた。アドラーは、現代思想に心理療法や精神障害を伝えた功績などで高く評価される心理学者である。彼は、人間を欲求や本能の集合体としてではなく、有機的な個人として捉えることを重視し、心理学理論に大きな影響を与えた。

意外にも、アドラーの研究者としての道のりは、順風満帆なものではなかった。アドラーが勉強の苦手な子どもたちに語っていた、自らの幼少期の体験がある。教師が、アドラーの父にこういったことがあるというのだ。「この子は卒業するのは難しそうだから、中退させて靴屋に弟子入りさせてはどうでしょう」。

当時、アドラーは学業への興味を失い、数学で落ちこぼれていた。しかし、アドラーは教師のこの言葉を聞いて発奮した。自らの能力を証明すると心に決め、猛勉強を重ねて、数学で優れた成績を収めた。それ以降、学業への迷いはなくなった。

ハイディ・グラント・ハルバーソン, やってのける 意志力を使わずに自分を動かす, だいわ文庫, 2019.

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